一人暮らしを始めた経緯

2020年1月より、かねてより念願だった一人暮らしを始めた。

ここでは、私が一人暮らしを始めるまでの経緯と心境について書きたいと思う。

一人暮らしを始めた経緯

人生奥義では少し触れているが、私は父親と仲が悪い。

仲が悪いという表現は適切ではなく、厳密には絶縁状態に近いのだ。

同じ家にいても会話をすることはなく、年間を通しても一言か二言だけ。

その理由は、私が父親に対する恨みを持っていることに起因する。

私の父は俗に言う毒親で、そのことを理解できなかった子供時代の私は相当なトラウマを植え付けられた。

過去には私の恨みが爆発し、そのことで大喧嘩にもなり、最終的には謝罪をしてもらったこともある。

だが、それでも子供の頃の恨みというのは中々消せず、結局父親とは一切会話をしないということで妥協していた。

父親も私の思いは知っているので、お互いに暗黙の了解という形だ。

それならば、わざわざ一人暮らしをする必要はないのではないか、と思うかもしれないが、事態はそう簡単なものではない。

私も大人になり、子供時代のことはある程度踏ん切りはついている。

しかし、どうしても許せないのは父親の人間性である。

父親と私は人間性がまるっきり正反対なのだ。

HSP気質の私に反して、父親はガサツで無神経、声も大きく、何より態度が横暴である。

もし血が繋がってない赤の他人ならば、絶対に関わらないタイプである。

そういった気質の違う人間と同じ屋根の下で暮らすことは、本当に大きなストレスなのだ。

いくら直接的な会話はないと言っても、父親の声や生活音は間接的に聞こえてくる。

そういった類は同じ家に住んでいる以上避けようがない。

こういったことから、私は以前より父親と離れて暮らしたいと常々思っていた。

一人暮らしを本気で決意する

そんな中、転機が訪れる。

父親が65歳の定年を過ぎ、家にいることが増えだしたのだ。

定年と言っても一応会社には属したままの形なので、完全な定年ではないのだが、出社しても午後から出ていくことや帰宅時間も極端に早くなるなど、生活の行動パターンが一定ではなくなったのだ。

会社勤めをしていた時は出社時間と帰宅時間が決まっていたため、その時間内は一人の時間が確保できた。

しかし、行動パターンが読めなくなると、明日は家にいるのかいないのかすらわからなくなった。

そのため、毎日のように母親に父親の行動を聞いていた。

正直、気の休まる日がない。

こうしたことから私の精神エネルギーはどんどんすり減らされていった。

このままではいつ自我が崩壊するかわからない、そう悟った私はここで一人暮らしを本気で決意した。

すぐに惹かれる物件が見つかる

早速一人暮らしの物件を調べると、まるで運命に導かれたように実家の近くに新築のアパートの物件が出さているのが見つかった。

私はすぐに不動産に問い合わせ、早速内見をさせてもらった。

その部屋を見た瞬間ビビっときた。

やはり新築というだけあって綺麗だし、部屋の構造が私がずっと思い描いていた部屋に酷似していたからだ。

実家から近いと一人暮らしというよりは家の「はなれ」のようだが、実家と距離が近いことにはメリットがある。

まず一つは実家の援助が得られやすいということ。

私は父親とは絶縁状態だが、母親との関係は良好なので、何かと支援を受けやすい。

甘えのように思う人もいるだろうが、家を出てすぐに実家に戻るようになっては元も子もない。

私の立場では、家を出て一人暮らしをすることは絶対に失敗が許されないからだ。

一度家を出れば、父親のことだから家に戻ることは簡単には許してくれないだろう。

大学生が田舎から都会に上京する心境とはわけが違う。

私物を置いていくこともできないし、私が使っている部屋自体もなくなるだろう。

そう考えると、私にとって家を出るという決断は命掛けの一大イベントなのだ。

保険はあるに越したことはない。

実家が近ければ、最悪食糧難になっても命を落とすことはない。

この安心感はとてつもなく大きい。

さらにもう一つメリットがある。

それは引っ越し費用だ。

多くの人にとって、一人暮らしをする際にネックになるのが引っ越し費用だろう。

いくら近場といっても、引っ越し会社を使えば10万前後は掛かる。

そのことを考えると、貯金が少ない自分にとって荷物を運べる距離の物件は非常に魅力を感じたのだ。

以上の理由から私はすぐにこの物件に申し込んだ。

一人暮らしをすることへの不安

こうして振り返ると、一人暮らしを決断することに何も葛藤がなかったように思えるが、もちろんそんなことはない。

一人暮らしをすると決断した後も、不安はつきなかった。

その一番の心配ごとはお金である。

一人暮らしにはお金が掛かる、というのは周知の事実だ。

どんなに費用を抑えても、家賃と光熱費の固定費は毎月掛かってしまう。

その支払いを維持するためには、どうしても一定の収入が不可欠になる。

一人暮らしを始める前の私は、派遣で週3日ほど働いてた。

しかし、これでは到底一人暮らしの生活費には届かない。

生活費を計算すると、最低でも後1日は増やし、週4日しなければまかなえなかった。

私としては週3日でもヘトヘトなのに、これ以上労働日を増やすということは恐怖でしかなかった。

「本当にやっていけるのだろうか……」頭の中はそればかりだった。

だが、定年を迎えた父親から回避するためには、いずれは家を出ていかなければならない。

そう考えると、もうこの機会を逃したくはなかった。

不安な気持ちは拭えなかったが、私は意を決して一人暮らしを決行した。

以上が私が一人暮らしを決断した経緯である。

結果としては一人暮らしを決意して正解だった。

一人暮らしの感想については、また別の記事で書こうと思う。

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