「会社を辞めた方がいい」と感じる出来事があったパート2

先日、またしても会社を辞めた方がいいと感じる出来事があった。

例のごとく、その理由は上司絡みである。

だが、今回の出来事は前回の比ではなく、私が本気で仕事を辞めたいと感じた程だ。

気持ちの整理も含め、ここに書き記しておく。

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上司の理不尽な要求に頭にくる

このブログでも何度か言っているが、私は今の職場では「仕事ができる立場の人」である。

客観的に見ても、職場の貢献度は高い。

その前提条件を踏まえたうえで、これから話すことを聞いてもらいたい。

ある日の仕事中、上司は私の元へ来て、「最近S子(同僚の女性)の仕事が早くなってきた。お前もそう思うだろ?」と言ってきた。

唐突なことだったので、私はその質問の意図がよくわからなかったが、一応「はい、そうですね」と同意しておいた。

その返答にどことなく不機嫌さを感じながら上司は去っていった。

理由が判明したのは翌日のことだ。

上司は私の元に来て「お前より〇〇の製品を作る速さはSの方が早い」と言ってきたのだ。

さらに「S子は俺と同じくらいレベルだ」と付け足す上司。

この時にようやく私は上司の意図がわかった。

どうやら上司はS子さんを引き合いに出して私の競争心を煽っているようだ。

しかし、それが判明したところで、当の私は全く競争心が芽生えなかった。

なぜなら、私は日頃から常に自分にできる最高のパフォーマンスをしてきたつもりだからだ。

それでSさんの方が早いならそれは仕方のないこと。

そもそもこの仕事で一番になることなどハナから目指していないのだから。

正直に言うと興味のないことだった。

なので「S子さん凄いですね」と流し気味に返答した。

しかし、上司はこの私の反応が不服だったらしく、さらにこう付け加えてきた。

「お前のやり方がトロイ。もっと早くやれ」

この発言に、私はカチンときた。

前述したように、私はこの職場で仕事ができる立場であり、他の人より仕事をこなしている自負もある。

例えると、私が100個の製品を仕上げるのに対して、他の人は70個くらいだ。

誇張ではなく、これは紛れもない事実である。

にも関わらず、上司は他の社員には一切注意もせず、一番数をこなしている私にケチをつけてきたのだ。

これは到底納得できることではなかった。

なので私は「いや、これ以上は無理です」と返答した。

実際問題、これ以上は無理なのだから仕方ない。

何より私は手は抜いていないのだから。

これ以上やれと言うなら、それは本当に馬車馬のように働けという意味である。

そんな私の気持ちを汲み取ることもなく、上司は私の返答がよほど意外だったようで、一瞬驚いた顔をしながら

「ふーん……まぁできるだけ頑張れよ」

と捨て台詞を吐いて消えていった。

その日、私は一気にモチベーションが下がり、とても嫌な気持ちで仕事をする羽目になった。

大人の対応を心掛けるも……

その出来事があった翌日から、上司はとても機嫌が悪く、私とは一切口を交わすことがなかった。

プライドの高い上司のことだ。

私が自分の要求を断ってきたのがよほど許せなかったのだろう。

本来なら、あの時「はい、頑張ります」と答えるのが正解だったのだろう。

だが、前述したように、私はこれまで他の社員よりも何倍も仕事量をこなしてきた身であり、その自覚もあるからこそ認めることができなかった。

とはいえ……仕事をするうえで上司と関わらないことは無理である以上、こちらが妥協するしかない。

なにより、この上司の性格だ。

前回の件での左遷のように、このままだとどんな仕打ちをしてくるかわからない。

そう思い、私は渋々ながら上司に歩み寄ることにした。

「前回は期待に答えられなくてすいません。ちょっと疲れてて……。今後はS子さんに負けないように頑張ります」

とおどけながら私は上司に話し掛けた。

話しかけた最初こそ不機嫌そうだった上司も、私の言葉を聞いて気分が晴れたのか、機嫌は元に戻った。

多少腑に落ちない面はあるものの、これで一件落着である。

……とはならなかったのが今回の出来事である。

部下の陰口をする上司に失望する

実は、今回の話の肝はここからだ。

私が本気で仕事を辞めたいと思ったのは、この話の全容を今回引き合いに出したSさんが知っていたことだ。

それが判明したのは私と仲の良い同僚のF子さん(既婚者女性)がSさんからその話を聞いたと私に教えてくれたことだ。

Fさんが言うにはどうやら上司は最初「あいつはサボっている」と言っていたらしく、その後、私が歩み寄った後は「あいつが謝ってきた」とほくそ笑んでいたようだ。

この話を聞いて、私は心底落胆した。

まず第一に、私と上司の一件をS子さんに陰で話していたこと。

普通に考えて上司が部下に同僚の陰口を叩くというのはいかかがなものか。

上司とは部下の信頼を得てこそ成り立つものだ。

これでは信頼など到底できない。

そして、「謝ってきた」という発言について。

たしかに私から歩み寄ったものの、私は決して心から謝罪をしたわけではない。

アクマで妥協の大人の対応である。

だが、上司の方は完全に私が屈服したとみなしてほくそ笑んでいたのだ。

本当にこれには心底失望した。

そもそも再度言うが、私は仕事をサボっていたわけでもないし、他の社員よりも仕事をこなしているのだ。

ここまで言われる筋合いがどこにあるのだろうか……。

正直なところ、上司に最初に言われた時は「お前ならもっとできるだろう」と発破を掛けられたのかと考えたこともあった。

だが、そうではなく、このSさんの話で上司の意図は「自分が思っていたよりも仕事をこなさないことが気に食わない」ということが完全にわかってしまった。

今までの頑張りを一切考慮されないこの対応に私は心底悲しくなった。

辞める潮時

今回の件の根本的な原因はどこにあるのか。

それは私の立場が「やって当たり前」の立場になってしまったからだろう。

最初こそ仕事ができる私を評価していた上司も、いつしか慣れてそれがやって当然という立場になってしまったのだ。

こうなってしまってはもう終わりである。

上司も私の仕事の貢献度など全く感じていないだろう。

それを感じるのは、私が辞めて職場にいなくなった時だろう。

そういう意味でも、もう潮時かもしれない……。

私自身も今年に入ってから異常にモチベーションが下がっているので丁度いい機会である。

辞める決意は固まったのだ。

ちなみに今回引き合いに出されたSさんであるが、彼女はとても気分にムラがある性格のため、コンスタントに仕事ができるタイプではない。

恐らく、今は上司に褒められて「やる気モード」なのだろうが、もし私が辞めた後に穴埋めの戦力になれるかと言われれば、絶対にそうはならないと断言できる。

しばらくすれば「私ばかり仕事をやらされて不公平」と不平不満を漏らすのが目に見えている。

それほどまでに私は今までコンスタントに仕事をこなしてきたのだ。

ただ、彼女には一つだけ感謝しなければならない。

それは上司の本性をF子さんを通じて教えてくれたことだ。

もっとも……彼女的には「自分が上司に一番信頼されている」というマウントのつもりで話したのかもしれないが……。

なんにせよ、今回の件で完全に仕事を辞める決意は固まった。

後はなんとか退職日まで耐えるだけである。