老害にならないために必要なこと

「老害」という言葉をご存じだろうか。

老害とは字のごとく、老いた人(老人)が傍若無人な振る舞いを行い、若者(年下)に迷惑を掛ける行為である。

最近、ネットでもこの老害という言葉をよく見かける。

悲しいことだが、それだけ老害と呼ばれる高齢者が増えたということだ。

実は先日、私自身もこの「老害」の被害を受け、その人物を目の当たりにすることになった

そこで今回は、私の体験談を元に、老害とは具体的にどのような行為を指すのか、また、自分が将来老害にならないためにはどうすればいいのか、そのことについて話したい。

【老害被害を受けた体験談】

私が老害の被害を受けたのは、ある日の職場でのことだ。

その日、私は職場の同僚であるBさんに仕事のことで話す機会があった。

先に言っておくと、このBさんこそが私に老害行為を行った張本人である。

Bさんは年齢60歳手前ほどで、もうすぐ還暦になる年齢だ。

そんなBさんだが、会社に入った時期は私より後なので、立場上は私の方が先輩ということになる。

よって、当然だが私の方が仕事のやり方や細かいルールに関しては熟知している。

ふと、私がBさんの前を通りかかると、Bさんは間違ったやり方で仕事をしていたので、私は親切心からその間違いを指摘した。

すると、突然Bさんは「俺はこのやり方で教わったんだよ!」と激怒し始めた。

予想だにしない反応に私は困惑し、言葉を失った。

一瞬、私が間違っているのかと考えたが、そんなことはありえない。

私は今までそのやり方でやってきて何も注意されてないし、なにより現場リーダーに直接教わったのだ。

どうやら、Bさんに教えた人物が間違ったやり方をBさんに教えたようなのだ。

そのことを説明するも、Bさんは一向に私の言葉には耳を傾けず、私がケチをつけてきたと怒り出した。

念のため補足しておくが、私の方はケチをつける気など一切なく、間違いを指摘した時も相手の尊厳を守るために慎重に言葉を掛けたつもりだ。

だが、Bさんの中では私は喧嘩を売ってきた相手だと認識しているらしい。

どうしたものかと困っていると、そこに丁度Cさん(別の同僚)が通り掛かった。

とっさに私はCさんに声を掛け、仕事のやり方を確認した。

すると、Cさんは即答で「うん、そのやり方で合ってるよ」と私のやり方が合っていると断言した。

その言葉を聞くと、Bさんは先程とは打って変わっておとなしくなり、「俺はそのやり方教えられてなかったんだよ」とヘラヘラとし始めた。

いや……私がさっき教えたではないか。

それなのに、頑なに聞く耳を持たず、あげくに私に対して怒りをぶつけたのは紛れもない事実である。

しかし、BさんはCさんの言うことは驚くほど素直に聞き入れた。

一体なぜなのか。

その理由は、CさんがBさんよりも年上だからである。

これは老害行為をする人にありがちなことだが、自分より年上の言うことは聞くが、年下の意見には絶対に耳を貸さない。

その根底には「年下の者に舐められたくない」というひどく低俗な感情が入り混じっているからだ。

つまり、今回のことは「仕事のやり方が合っているか間違っているか」は全く関係なく、単に「年下の者に口出しされるのが気に食わない」ということである。

年下の者から指摘されるのが気に食わないから感情的になり、無理やり自分を正当化する。

まさしく老害の極みである。

ちなみに余談だが、Cさんは仕事ができないことで有名な人物だ。

そんな人の言うこと素直に聞いて、私の意見を聞き入れないことが、Bさんが相手を年齢で判断していることの証拠である。

【自分が老害にならないために必要なこと】

今回の私の体験談からもわかるように、老害とは驚くほど愚かな行為だ。

立場上どんなに偉い人だろうが、本人が老害では絶対に周囲からの尊敬は得られない。

私も今回のことで、絶対に自分は老害にならないようにしようと誓った。

では、自分が将来老害にならないためにはどうすればいいか?

それは間違ったことをした時は、素直に自分の非を認めることだ。

人間なのだから間違ったことをするのは当たり前。

大事なのは、その時に素直に非を認め謝罪できるかどうかである。

今回のBさんでいえば、後からでも自分が間違っていたと私に謝罪してくれていれば、私は逆にBさんを尊敬していたかもしれない。

年下に素直に謝罪できるなんて、なんて素晴らしい人だろう、そう思ったはずだ。

しかし、現実にはBさんは謝罪どころか、私を無視している。

恐らく、内心ではバツが悪いと思いつつも、自分の非を絶対に認めたくないから距離を取っているのだろう。

本当にやれやれである……。

この国には、年功序列という制度がある。

その制度にならい、普段から年下の者を見下す人がいるが、それは絶対にしてはいけないことだ。

組織の形式上、先輩・後輩などの区別はあっても、 年下だろうと年上だろうと、基本的に人は皆平等なのだから。

年齢が上だろうと下だろうと、自分が間違いを犯した時は素直に認め、相手に謝罪する。

間違っても無駄なプライドを持って、自分より年下の者には横柄な態度で接してはいけない。

そうすれば老害と思われることはないだろう。

将来、自分が老害になりたくない人は、その心掛けを忘れないでもらいたい。

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