タイトルの通り、つい先日「半沢直樹(一期)」のドラマを見た。
先に結論から言うと、非常に面白いと感じた。
普段ドラマは滅多に見ない私だが、この半沢直樹はそんな私でさえも魅了する作品だった。
この興奮が冷めないうちに、今回は半沢直樹の魅力を語りたい。
半沢直樹を見たきっかけ
私が半沢直樹に触れることになったきっかけは、ひょんなことだった。
現在、第二期を放送している半沢直樹だが、その録画を母親に頼まれたのだ。(母親は機械オンチのため)
どうせ録画をするならと、その日、私は何気なく半沢直樹を見てみた。
世間でこれだけ騒がれてるのだから一度くらいは見てもいいか。
最初はその程度の軽い気持ちだった。
だが、その思惑とは裏腹に、一度見ると私は即座に半沢直樹にハマることになった。
私が見た回は第二期の三話だったが、それでも十分面白いと感じたのだ。
厳密にいえば、心が熱くなるようなエネルギーを感じ取った。
こうなると、どうしても以前の話(第一期)が見たくなり、私はすぐにレンタル屋に駆け込んだ。
だが、案の定、半沢直樹シリーズは全巻借りられていた。
諦められない私はどうにかして見れる方法がないかと調べると「Paravi」という配信サイトで見れることがわかった。
しかも二週間は無料で見れて、期間中に解約すれば料金は掛からないという話だ。
これは使わない手はないと、私はすぐにparaviに登録した。
そうして半沢直樹の1期シリーズを一日で一気見した次第だ。
半沢直樹の魅力について
さて、前置きはこれくらいにして半沢直樹の魅力について話したい。
私が半沢直樹という作品に惹かれた大きな部分は、主人公である半沢直樹の人間性が大きい。
表向きは何のよどみもないエリートサラリーマンだが、実際は暗い過去を持つ人間味溢れる正義漢である。
この作品を見てない人のために軽く説明すると、半沢直樹の実家は小さな工場を営んでいた。
しかし、半沢が中学生の頃、実家の工場が資金繰りに難航し、銀行に融資を求めるも、それを断られ、責任を感じた父親は首を吊って自ら命を絶つことになる。
このことで半沢は銀行に対して強い不信感を持ち、自らも父親の人生を奪った銀行にあえて勤めることにする。
この半ば復讐劇ともいえるストーリーが大衆に強い関心を抱かせたのだろう。
「やられたらやり返す。倍返しだ!」という名ゼリフがあるように、この作品には権力争いや金に目が眩んだ汚い人間が数多く登場する。
そういった連中に一度は窮地に追い詰められる半沢だが、それに屈せず真っ向から立ち向かい、最後は相手を屈服させる、という逆転劇が心にスカッとした爽快感を生み出すのだ。
クライマックスには、過去に半沢の父親が土下座をして融資を頼み込んだ張本人である銀行員(大和田)と対峙することになるのだが、その時の半沢の気持ちを想像すると、心が締めつけられる想いだった。
目の前に父親の命を奪った憎き相手がいるが、上司であるがゆえに感情を表には出せず、悔しさと苛立ちを抑えながらも必死に取り繕ういたたまれなさ。
俳優の堺雅人の演技力もあるのだろうが、その時の表情が脳裏に焼きついて忘れられない。
復讐相手である大和田との結末はどうなったのか……。
まだ見てない人は是非とも自分の目で確かめてもらいたい。
最後に、この作品を見終わって一つ気づいたことがある。
それは「半沢直樹」が昔から世間に愛されている王道のヒーロー物に似ている、ということだ。
アニメでも特撮でもそうだが、ヒーロー物というのは最初はヒーロー側が追い詰められるものだ。
しかし、それにも屈せず果敢に立ち向かい、最後は悪の組織を倒す。
そういった流れがまさに半沢直樹に酷似しているのだ。
いうなれば、半沢直樹は大人のヒーローだ。
だからこそ大衆に愛され受け入れられたのだろう。
これだけ世間で騒がれるのも納得の理由である。
2期シリーズも1期に負けずと好評なので、少しでも興味がある人はこの機会に是非とも見て欲しい。
私と同じでドラマを食わず嫌いしてる人は、きっとハマるはずだ。
PS
ここまで、さんざん絶賛してきたが、実際のところは半沢直樹のような生き方は、とても私には真似できない。
この作品では、なまじリアルに銀行内での派閥争いや権力闘争が描かれてるだけでに、HSPの私は心にダメージを負うシーンが多々あった。
あの世界観が本当なら、やはり私には営業職は無理そうである。